こんにちは、西野です。
僕は今、フリーランスで「エンジニア支援」という仕事をしていますが、
僕という人間を語る上で、新卒で入社した会社の話は外せません。

このレポートでは、過去の僕がもがき苦しみ、そこから抜け出した過程をお話ししたいと思います。
話し言葉で失礼します。
<夢が壊れた入社初日>
大学を卒業した22歳、
新卒で営業会社に入社した。
営業で扱う商品は、リゾート会員権。
リゾート会員権とは、会社が全国に持つ施設を満喫できる権利のことだ。
正直、入社前日は心を躍らせていた。
営業マンとしてこれからの自分の未来に期待していたからだ。
「人当たりがいいね」って昔から言われていたし、自分には営業が向いてると思っていた。
給料もインセンティブ制で、20代で年収1000万円の人もいるらしい。
「俺も20代でイッセンマンプレイヤーかー!」
なんて妄想までしていた。
しかし、
そんな期待は、入社初日の朝にすべて崩れた。
オフィスのドアを開けた瞬間、見た光景は今でも忘れられません。
上司が部下の胸ぐらを掴み、顔を寄せていた。
「てめー、仕事できねーなら〇ねよ!」
と怒鳴り散らし、ビンタしていたのだ。
怒鳴り声は部屋中に響き渡っていた。
今の時代なら確実にパワハラで問題になっていただろう。
しかし、本当に恐れを感じたのは、周りの反応だった。
この異常な状況にも関わらず、他の社員達は平然とパソコンに向かっていた。
この人たちにとってはこれが日常だったのだ。
それを理解した途端、背筋が凍りついた。
売れる人は優遇されるけど、売れない人には人権がない。
__そんな超実力主義で超ブラックな会社に入社したことを理解した。
思い描いていた社会人生活が、粉々に砕けた瞬間だった。
<成績ゼロの壁ドンデビュー>
僕の配属先は、まさに“地獄のような営業部隊”。
「売れない営業マンはゴミ」
そんな口癖を持つ上司の部下になった。
翌日から始まったのは、電話営業と飛び込み営業。
売れなかったら怒鳴られる。
その恐怖を感じながら必死に営業した。
そして3ヶ月が経った。
この会社では、毎月成績の発表があり、新人は3ヶ月単位で成績の発表がある。
誰がどのくらい売ったのか、朝礼でみんなの前で発表されるのだ。
「1位、木村!売上〇〇万円!」
「2位、渡辺!売上〇〇万円!」
...
上位から順に発表されていく。
そして、僕の名前が呼ばれたのは・・・
一番最後だった。
「最後に西野、売上0円!以上。」
僕は3ヶ月で1件も売ることができなかった。
部屋がやけに静かで、エアコンの音だけがよく聞こえた。
朝礼後、僕を筆頭に成績が悪かった人は全員の前で上司に詰められた。
「お前、他のやつらは売れてるのになんで売れねーんだよ
工夫してどうにかして売れ!
それか〇ぬか?あ?
どうすんだよ!?
売れねぇなら靴舐めてでも売ってこいや!」
体を壁に押し付けられ、
頭を押さえつけられ、
鼻先2cmの距離で怒号を浴びせられた。
相手が女子なら完全にチューするシチュエーションでドキドキしただろうが、
現実の相手は鬼のような形相の上司。恐怖の方のドキドキだった。
これが僕にとって正真正銘の”壁ドン”デビューだ。
上司の唾が顔にかかり、
あまりの大声で耳がキーンと鳴った。
もう嫌だ。辞めたい。
...でも辞表を出す勇気は出なかった。
<まるで自由を羨む囚人のように>
1年が経過した。
相変わらず営業成績は悪く、上司から詰められる日々を送っていた。
しかし時間が経てば人間どんな状況にも慣れてくる。
いつものことだから、今日も我慢して耐えよう。
そんなマインドで過ごしていた。
我慢さえしていれば大丈夫だ...
しかし体は正直だった。
毎晩、悪夢にうなされ、なかなか寝付けない。
寝るために9%のストロングゼロを飲むようになった。
毎朝起きると吐き気と腹痛が襲ってきて、
目覚ましが鳴る前にトイレに駆け込むのが習慣になった。
そして度々、移動中に下痢をもよおしていたので、
おむつを持ち歩くようになった。
まさか大人になって自分でおむつを買う日が来るとは思っていなかったな。
営業成績が悪いので給料は低く、
プライベートの時間は残業で削られ、
彼女もできやしない。
そんな中で、SNSを見れば友人や知り合いが楽しそうにしている様子が嫌でも伝わってくる。
・スタバでMacを開いて仕事している写真
・海外旅行の写真
・子どもと公園で遊ぶ写真
・新車の納車報告
ちくしょー。なんで俺だけ...
羨ましい
羨ましい
羨ましい
そう思いながらも何も変えられない。
変える力もなければ変える勇気もない。
その現実がいちばん苦しかった。
<人生初、男に惚れるという経験>
しかしそんな中、憧れる人がいた。
営業先の建設会社の社長だ。
商品を買ってくれたわけじゃないけど、
僕のことは気に入ってくれて、よく飲みに連れていってくれていろんな話をしてくれた。
数千万の借金があった話。
泥水を啜るような恥ずかしい経験。
これまでにしてきた数々の失敗談。
普通だったら、人には話したくないことも笑い話にしていて、それがすごくかっこよかった。
行動もカッコよかった。
ある日キャバクラに連れていってもらった時、ボーイさんにまでチップを渡していた。
「女の子に渡すなら分かるけど、男にも渡すかフツー!?」
僕にもチップをくれた。
「いやいや、もらえないですよ!」と言っても、「気持ちだから!」と渡してくれた。
「そのかわり将来西野くんがビッグになったらその時に返してくれるかい?笑」そんな冗談も言っていた。
カッコ良すぎんだろ。
俺もこんな大人になりてー。
自分の会社にはこんなかっこいい上司はいなかったから、余計に憧れた。
どうやったらこんなかっこいい人になれるんだろう。
考えれば考えるほど、今の会社にいてはダメだとわかった。
なぜなら今の自分の上司の姿は、数年後の自分の姿だからだ。
自分の上司が送っている生活は、おそらくこの先自分が送る生活になる____絶対に嫌だった
<憧れから目標に。いざ脱獄>
ある日、久しぶりに会った社長にこんなことを言われた。
「西野くん、久しぶりに会えて嬉しいんだけど、なんかあった?元気ないんじゃない?」
「いや、特にないですよ!」
(仕事で悩んでいるという相談をするわけにはいかないというプライドはあったので机上に振る舞った)
「そっかそっか。
もし何かに悩んでるなら、人生は一回きりなんだから自分の気持ちに従った方がいいよ。」
まるで自分の心の中を見透かされているようだった。
きっと僕の悩みが伝わっていたんだろう。
うちに秘めていた本心をを打ち明けたら、こんなことを言ってくれた。
「別に会社を辞めたっていいと思うし、
いっそのことフリーランスや自営業に挑戦するのもいいと思うよ。
挑戦するだけでカッコいいんだぜ。
仮に失敗したって死ぬわけじゃないんだからさ。
それに西野くんみたいな人ならきっと誰かが助けてくれるよ。
俺だってもちろん助けるしさ。」
涙がボロボロ流れた。
それと同時に自分の中で、なにかのスイッチは入ったのを感じた。
挑戦しようと思えた。
頑張ろうと思えた。
スキルを磨いて高みを目指そうと思えた。
そして・・・
明確な目標ができた。
オレも社長のようにかっこいい大人になりたい。
みんなに優しくて慕われる人間になりたい。
そのためには、実力が必要だ。
まずは今の会社で成績を出そう。
かなりブラックな環境ではあるが、営業会社としては一流であることは間違いない。
だからこそ、ここで営業力を極めよう。
盗めるものは盗んでから、この会社を辞めてやる!と誓った。
そして営業を一から学び結果を出すためになんでもやった。
嫌な上司に土下座をして営業トークを教えてもらったり、正直ここでは書けないような恥ずかしいこともたくさんした。
寝る間も惜しんで勉強し、休日も営業を学ぶセミナーに通った。
その結果、1日で1800万円の成績をたたきだし、ついに退職届を提出した。
<最後に>
いかがだったでしょうか。
僕が独立に踏み切れたのは、環境と人に恵まれたからです。
もしあの社長に出会ってなかったら、
もしあの一言をもらってなかったら、
今も、あの会社の中での“当たり前”を信じきっていたかもしれません。
だからこそ思うのは、
「環境を変えるだけで、人は変われる」ということ。
会社員を続けるにしても、外の世界を知ることはとても大事です。
新しい刺激になるし、僕のように人生が変わることもあるかもしれません。
そして、何よりも大切なのは、
自分の欲望に忠実になること。
・本当はこういう生活がしたい
・このくらいの収入がほしい
・家族との時間をもっと大切にしたい
そういう気持ちこそ絶対に大切にしてほしいです。
これは無理だよな
今の俺には難しいか
才能がないから辞めとこうか
僕らはついつい、そんなふうに自分の可能性に蓋をしがちです。
でもそれはただのイメージに過ぎません。
やってみなきゃ分からんです。
このレポートは、読んでくれた方に「少しでも勇気を与えられたらいいな」「行動のきっかけになればいいな」と思って書きました。
よかったら感想ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
